沿革

1972～

創業

安全性試験という言葉がまだ社会に浸透していなかった1972年、ボゾリサーチセンターは誕生しました。製薬会社などからラット・マウスによる試験の実施要請を受け静岡県三島市に試験施設を建設、民間では前例の少なかった安全性試験の受託業務を開始しました。当時、世界最高レベルにあったアメリカ食品医薬品局（FDA）の体制や業務内容を見学し、1975年に静岡県函南町に大型動物の試験施設を建設すると、1980年には、翌年に日本へ導入されることとなっていたGLP（優良試験所規範）に対応する大規模な試験施設を静岡県御殿場市に建設し、会社の基盤を築き上げました。

1980～

成長

化学物質や食品に対する安全性への意識の高まりと、医薬品、農薬等を管轄する各省庁による安全性規制の強化を背景として、各研究所の拡張や設備・検査機器の増設・更新など継続的な投資をおこないました。1989年には、御殿場研究所内にがん原性試験をはじめとした長期試験に対応できる施設を新設する大型投資を敢行しました。

2000～

飛躍

2003年、御殿場に当時最大となる第３研究棟を建設するなど、ハイスペックな試験設備を整備し、当局によるガイドライン強化への対応を進めました。2009年には、つくばに敷地面積約48,400㎡・建物面積約20,800㎡を誇る大規模施設、つくば研究所を開設し、創薬研究段階から安全性試験まで一貫して受託できる体制を確立しました。これにより、抗がん薬や代謝性疾患治療薬といった成長分野における事業基盤を構築したほか、医薬品等の安全性を調べる特殊な経皮毒性試験設備を導入し、従来からの業容を一層拡大しました。

未来

2015年7月、つくば研究所で再生医療等製品のGLP適合性認証を取得し、同製品における国内第一号のGLP安全性試験施設として受託を開始しまし た。また、2016年2月には新たに農薬の水生生物を用いた試験についてもGLP適合性認証を取得しています。新規分野へのアプローチと既存分野のレベルアップを図りつつ、日本のCROとして稀有な国際ネットワークの強化、さらには大学、研究機関、製薬会社をはじめとする多くのお客様との人材交流を積極的に行い、常に最先端の技術を探求しています。