- 試験責任者として、安全性試験を統括する立場で業務を行っています。委託者様との窓口となりコミュニケーションを取りながら、試験計画を立案し、試験がスタートした後は社内の各試験担当者と連携をはかりながら経過を報告し、試験結果を報告書としてまとめていきます。
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1996年 ボゾリサーチセンター入社 1999年 試験主担当者就任(試験責任者をサポート) 2001年~2003年 安全性試験で蓄積されたデータをまとめ学会で発表 2002年 試験責任者就任(試験をマネージメント) 2007年 日本毒性学会認定トキシコロジストの資格を取得 2009年~2012年 大学との共同研究に携わる 2011年 一年間の国内留学を経験 2013年 共同研究の成果が認められ獣医学博士の学位を取得
研究者としての基礎を身に付けた
試験主担当者時代
入社後、最初の2年間は実験操作や試験の流れを覚えることで精一杯でした。3年目に試験主担当者となり、試験責任者をサポートする立場になってからは、試験の進め方や計画書・報告書の作成など、試験の根幹に関わる部分のノウハウを学びました。その後、学会で発表する機会を得て、仕事と学会発表のための準備の両立に苦労した時期もありましたが、今振り返ると、その頃が研究者としての力を一番蓄えることができた時間だったと感じています。
お客様の視点を学んだことで
仕事の幅を広げることができた
試験責任者になってからは、お客様との折衝という最も大切な役割も加わりました。当初、試験責任者という立場には不安がありましたが、この仕事を続けるからには、このポジションで仕事を全うできるようになることを目標にしていました。今では試験責任者が背負う責任をやりがいと感じられるようになりましたね。お客様との折衝を通して、相手の立場で考える大切さを学び、お客様が求めているものが少しずつですが理解できるようになりました。納期を守ることはお客様の事業の進行に直結する最も重要なことであり、その上でお客様の納得できる成果を残すことが私たちの使命だと考えています。
つねにひとつ上のステージを
目指せる環境がある
学会での発表を重ねて受験資格を満たし、2007年に日本毒性学会が認定するトキシコロジストの資格を取得しました。資格は客観的な評価となるので、お客様からの信頼をいただきやすくなり、コミュニケーションがスムーズになりましたね。2009年からは、大学での共同研究に参画する機会を得て、翌々年には国内留学制度を利用して大学で1年間研究に専念することもできました。大学で実験結果を論文という形あるものにまとめていく実行力とスピードを身につけたことは、私にとって大きな財産になりました。共同研究期間3年間の研究成果は、学位論文としてまとめ、2013年に獣医学博士の学位を取得することができました。
- 現在私が担当している試験は、げっ歯類の一般毒性と言われる分野です。毒性学は奥が深く、今後は免疫毒性や生殖毒性など、研究範囲を広げて知見を得ていきたいですね。特に、免疫毒性は、2013年の夏に新たな試験種としてGLPの認証を得ることができました。この小さな芽を、私たちの手でどんどん広げ、ボゾリサーチセンターを国内外問わずもっともっとアピールしながら、お客様の信頼を得たいと思います。
がむしゃらにやらないと乗り越えられない課題も最初はたくさんあると思います。しかし、困った時に助けてくれる先輩がたくさんいますし、上司も今までに多くの苦労を経験していますから、研究者視点の活きたアドバイスをくれるはずです。
仕事をやる上では、新試験法の確立など普段の業務プラスアルファの部分に取り組めることが良いモチベーションになるはずです。自分の将来像をしっかりと描いたうえで、幅広く取り組みたい意欲のある方にはやりがいのある職場であると思っています。普段の仕事の中にも、研究のための素材やテーマはたくさんあります。「これだ!」という研究テーマを見つけたら、ぜひ全力で取り組んでみてください。